括弧の省略

ただ、1つ気になる点があった。
メソッド呼び出しで括弧を省略している点である。
これは、Rubyの売りで本書ではこれを散々使っている。


私も最初は好んで使っていたが、今はあまり好きではない。
なぜかは、本書を見ればわかると思う。
putsでは括弧を時々使わくてはいけないのである。
引数が複数あるメソッドに対するputsは
括弧をつけないと文法解釈がうまくいかなくて警告(エラー?)となるという
ごく当たり前のことが原因であり、
訳知り顔で「優先順位を考えればさぁ当然でしょ」
といってしまいかねないところだ。


でも、よく考えるとこれはいいデザインなのかと疑問が残る。
まず、初心者の立場になって考えるとはっきり言ってわかりにくい。
美しい、とかタイプ量が少ないとかよりも
意図しない動作を減らす方がよっぽどよい。
それに、きちんと理解した今でもイライラする。


私が一番嫌なのは、
デバグなどでちょっと表示させようとして
その行にputsとつけたときに、エラーになることである。
逆のパターンは最悪で
自分のコーディングスタイルを守るために
いちいち括弧を外さなくてはならない
(あるいは式全体に括弧をつけたり、外したりする)


こんなんでいいのだろうか?
で、結局括弧の省略はほとんどやめてしまった。